鈴木オートに就職したかった

経験値2。

前回に引き続きマラソン大会の日記を

今回は「経験値2。」として書きたいと思います。

 

前回のタイトルが「経験値1。」じゃないのは

最初から1と2に分けるつもりじゃなかったからだよ

というのをご理解いただけたら幸いです。

 

とてつもなくどうでもいい釈明から始まりましたお疲れ様です。

 

2年ぶりのフルマラソンと言うことになります。

 

自己ベストを記録した松本マラソンから2年、

富士山マラソン

 

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久しぶりだし3時間30分切るくらいを目標

準備をしていこうと思っていたのですが、

常に向上心を忘れない僕はもちろん自己ベストを目指します。

 

富士山マラソンの心強い味方、厚底シューズ

アシックスのマジックスピード

 

今まではいかに軽いシューズで大会に出るかに

重きを置いてきたのですが時代の流れに屈しました

 

履いた感じ、フワフワする、確かに前に進んでいく気がする。

まさにマジックだ、魔法。

 

1km3分30秒~4分30秒で

ベストなパフォーマンスを発揮するとどこかに書いてあって

なるほどね~!そんなペースで走れるわけないだろボケが!

と思いましたが採用します。

 

駅伝直前にすっころんで負ったケガもかなり良くなり、

なんとか良い状態で大会に臨めそうだなと好感触を得ていたところ、

悪い流れはそう簡単に良くなりません。

 

調整を失敗します。

 

1週間前に社会人サッカーの選手が足りず、強制召集。

 

大した試合でもないのでダラダラしてれば良かったのですが、

さすがの向上心、全力でプレー

 

チームは失点を重ねているというのに、

最後まで諦めず全力でプレー。ものすごいダッシュ

普段走っていようが筋肉痛になります。

 

そして5日前に筋肉痛の中20km走ってしまいます。

 

サブ3達成経験のある父親から

2週間前には強めの練習は終わっとくんだよ。と聞きました。

 

絶対ダメじゃん。

 

案の定、全然疲れが抜けない。

2年ぶりとは言え、これはやってしまった。

 

3日前に最後10km走ろうと思ったのですが

しんど過ぎて8kmくらいしか走れないという残念。

 

飽くなき向上心が完全に裏目に出てしまいました。

 

もう前日も普通にお酒を飲みます。

 

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しっかり酔っ払ってしまいましたが、ジャパンカップの馬券は

買っておかなければいけないと寝る前にパソコンの前に座り、

京阪杯購入ジャパンカップ購入

なんと京阪杯の同じ馬券をもう一回購入という過ち。

 

さらに、やはりどこか緊張していたのでしょう。

夜中に起きてしまってその後寝れないというダメ押し。

 

 

当日がやってまいりました。

 

真っ暗の中車を走らせ、シャトルバスに乗り、

受付が始まってすらいない時間に現地到着。

 

寒いし退屈だし、それでもレースが始まる前の雰囲気、

あなたたちこのトイレの列じゃスタート間に合いませんよ?

という少しの心配。

 

11月終わりの河口湖なんて寒いに決まってるので

上下しっかりインナーを着て準備。

 

整列が始まり、僭越ながら一番前のAブロックに

入り号砲を待ちますが、2℃、日陰。

 

それでもアドレナリンってのはすごいものですね。

 

日陰の2℃に薄着で30分もいたら、普通死にます

白目むいてたとは思いますが号砲と同時に意識はもどりましたから、

細胞は活気づいてたのでしょう。

 

さぁ、長旅が始まりました。

 

かなり前の方でスタートしてるので

直後はすごいスピードで追い抜いて行ったり

ポジションを取りに行こうとする人がいます。

 

スタートからそんな血気盛んだと後々バカ見るぜ兄さんよぅ。

なんて思いながら僕もなかなか良いペースで入ります。

 

10kmまで4分36秒とか37秒で走り続け、

 

これが厚底の力か!

疲労心配したけどさすが本番に強い俺ちゃんだぜ!

自己ベストいけるじゃんか!

と、軽快に前進していた矢先、

 

12kmで死にます。

 

しくじり調整の結果がもう出ます。

 

まだ序盤なのに、これは今日歩くな。と思ってしまいます。

バカを見たのは僕でした。

 

速攻諦めて、ペースを落とす温存作戦に変更

 

さすがにAブロックでスタートして折り返しくらいで歩いてたら

割としっかりめに笑われてしまいますからね。

これも経験がなせる業。

 

フルマラソン30kmの壁を経験しているのは非常に大きい。

 

でも一回はみんな30kmの壁を経験してもらいたいです。

 

もう自分の表情がどうなってるかなんて気にならず、

なぜか色んなものに感謝するようになります。

 

死ぬ直前ってきっとあんな感覚です。

これがデジャヴってやつです。

 

ん?違うかな?

 

さぁゆったりペースを落として歩を進めていると、

中間過ぎたくらいでしょうか、

河口湖から西湖に抜ける途中にものすごい上り坂が現れます。

 

30km過ぎたら歩いて良いことにしようと

自分の中で決めてすでに力を振り絞ってると言うのに、

完全に心を折りに来ました。

 

こんな急坂があるなんてことは一切聞いてない。

 

ただ何を思ったか頑張って何人も抜きます

 

もちろんペースは落ちまくってはいるのですが

山が得意な、もはや山の神の僕は上り坂があると目つきが変わります。

急に後のことを考えなくなります。

 

そこに山があるのだから。山じゃないけど。

 

登山を終え、西湖を回っていきます。

 

ここが一番キツかったですね。

 

西湖ロードレースで走ったことがあったのですが

西湖周りの道路には歩道がないので応援してくれる人がいない。

そして木に囲まれてるので日陰ばかりで寒い。

湖とか自然は良いなぁとか全く思わない。

 

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そしてハプニング

 

アミノバイタルのゼリーを頂いて、

終盤のエネルギーをチャージできるぞ!

全てを君に任せる!

ともう一度気持ちを奮い立たせようとしたその瞬間、

開封ミス。

 

切り口がほんの少しだけ切れて全くゼリーが出てきません

手袋はしているのですが何せ寒くて手は思うように動きません

 

もう歯で噛みちぎるしかない

 

ただ、ガシガシやってると後ろの人に

開封ミスってんじゃんwと思われてしまい恥ずかしいので

少しずつ飲んでるフリをしながら噛み続けました

 

演技に関しては定評のある僕なので

きっとバレていなかったと思います。そう信じています。

 

さぁ終盤です。

 

今まで頑張りました。

 

残り10kmとかになってきて、

足をつってガードレールに掴まろうとしたけど

掴めなくて豪快にひっくり返ってる人もいましたし

歩いても良いと決めたラインは越えました。

 

しかし、何とここから加速していきます。

 

温存してもヘロヘロだったと思いきや、

温存しながら体力回復していたのです。

ここに厚底シューズとアミノバイタルが手伝って、

完全に攻めのスイッチが入ります。

 

こちら見て頂きましょう。

 

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恐らく中盤、温存しすぎです。

守りに入り過ぎていたことがデータで分かってしまいます。

 

フルマラソンが久しぶりすぎて、極端にビビってたんでしょうね。

経験って大事です。

 

そこからは少しでも自己ベストに近づくべく

パワフル大作戦でゴールめがけて駆けます。

 

靴擦れを発症してしまってもう1ギア上げれなかったのは

悔しい限りですが、タイムは3時間23分

自己ベストより1分遅いだけ

 

久しぶりと調整ミスでもよくここまでやり切りました。

やはり大会は良いですね。

 

そして帰ってきて競馬を見ると、ミスって2重に買った京阪杯

◎エイティーンガールが爆走してました。

儲かりました。